漫画家のアシスタントについて |
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雑誌で活躍している漫画家には様々な経験と知識があります。実際に漫画を描いている方や編集者やデザイナーのために、漫画家が役に立つ情報を教えます。 ご参考になれば幸いです。 |
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目次 | |
1.アシスタントとは 2.アシスタントの仕事 2-1.仕事の分担 2-2.チーフアシスタントの存在 3.アシスタントの利点 4.アシスタントになるには 5.アシスタントの収入 |
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アシスタントとは 雑誌で漫画を連載していると非常に多忙で、それこそ猫の手も借りたいほどの忙しさです。さらに複数の連載を抱えていると、とても一人で原稿を仕上げることは困難です。 そんな時に、背景画や仕上げなどを手伝ってくれる人が「アシスタント」です。 アシスタントの仕事 仕事内容はアシスタントの能力にもよりますが、下描きの鉛筆線に消しゴムをかけたりベタ塗りなどの仕上げを手伝います。また、はみ出した線をポスターカラーの白で消したり、線画の完成した原稿にスクリーントーンを貼ったりします。 これらが仕上げのアシスタントです。 ■仕事の分担 漫画家によっては複数のアシスタントがいて仕事を分担して行っています。 絵が描ける人は背景画を手伝います。漫画家が描いた人物の背景に、ペンで心理描写やスピード線、あるいは直接背景を描きます。大ゴマに大きな背景を描くこともあります。また、漫画家先生が描いた鉛筆の下絵の上から、ペンで登場人物を描くアシスタントもいます。 通常は漫画家が自分で人物画まで描き背景をアシスタントに任せるのですが、信頼できるアシスタントには登場人物のペン入れまで任せることがあります。この場合、漫画家の絵と同じように描けることが条件となります。 漫画のプロダクションによっては鉛筆の下絵の制作まで任せてもらえるアシスタントもいます。 少女漫画の世界には、「メシスタント」といって漫画家先生や他のアシスタントの食事の用意をする人までいるようです。 ■チーフアシスタントの存在 ベテラン漫画家のところには古参のアシスタントがいて、他のアシスタントをまとめて指図するチーフアシスタントがいたりします。とくに仕事を分担しているところではチーフアシスタントの存在が重要です。仕上げや背景画のチェックを行いながら、作品の質を管理するのもチーフの仕事です。 アシスタントの利点 アシスタントになる目的は2つあると思います。 ひとつは漫画家になるために描き方などの知識を習得することです。目的は将来プロの漫画家を目指しています。 もうひとつが、アシスタントを仕事として就職するのが目的です。 漫画家を目指す方にとって、アシスタントをやっていると技術の習得だけでなく編集者との接点ができるという利点があります。編集者と接する機会が多く、自分の作品を見てもらってアドバイスを受けることができます。 アシスタントになるには アシスタントになるにはいくつかの方法があります。 たとえば持ち込みをした出版社から紹介されるケースです。 また、雑誌の漫画賞に応募して担当が付き、その担当さんから雑誌で連載している漫画家のアシスタントの仕事を紹介されることもあります。 さらには、雑誌のページで「アシスタント募集」という記事が掲載されることがあるので、直接応募して採用されることもあります。 アシスタントの収入 アシスタントの給料は漫画家の収入から支払われるので、漫画家が高収入であればそれなりに厚遇されると思います。漫画家によっては個人でアシスタントを抱えている場合と、事務所を法人化して給料制にしているケースもあります。 一般社会人の収入より多いとは思いませんが、それほど安くはないでしょう。単行本がベストセラーになって映画化やアニメ化になったりすると、特別ボーナスが期待できるかもしれません。 もちろん、アシスタントの仕事内容によっても異なります。 チーフは高給かもしれませんが、仕上げだけのアシスタントだとそれほど高い給料はいただけないかもしれません。能力給だと思ってください。 |
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まとめ 実際に漫画雑誌などで執筆しているプロの漫画家の知識は、そのまま有益な情報として役立つものばかりです。自分史や社史、広告マンガなどを作る際にも、きっと役に立つと思います。 |
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参考ページ→ 最近の漫画事情 漫画と出版業界の昨今 出版不況からの脱出 とんぼスタジオの漫画制作費 とんぼスタジオの制作付属情報 印税 社史漫画制作のメリット 制作費の目安 漫画制作の商品紹介 |
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