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漫画制作の知識―漫画家はよく手を洗う―

漫画家はよく手を洗う
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雑誌で活躍している漫画家には様々な経験と知識があります。実際に漫画を描いている方や編集者やデザイナーのために、漫画家が役に立つ情報を教えます。
ご参考になれば幸いです。
目次
1.漫画家はよく手を洗う
2.なぜ手を洗うのか
3.別の理由
漫画家はよく手を洗う
漫画家ほどよく手を洗う人種はいないのではないでしょうか。それほど頻繁に手を洗っています。
トイレの後や食事の後は当たり前ですが、仕事中にわざわざ手を洗いに何度も洗面所に立ちます。石鹸で手を綺麗にします。
気分転換に手を洗うということはあります。長い時間机に向かっているのですから、気分転換も必要です。
しかし、それ以外にも大事な理由があるのです。


なぜ手を洗うのか
漫画制作の原稿用紙は紙です。その紙に利き手を乗せてペンで漫画を描きます。
つまり、仕事中はずっと紙と手が接した状態になっているのです。
最近はパソコンで漫画を制作する方も増えましたが、紙にペンで描く場合についてお話ししています。
漫画を描くとき、多くの漫画家はペンを持つ手の下にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどを敷いておきます。
理由として、その方がペンの走りが良いということもあります。
直に手を紙の上の乗せて描くと、引っ掛かりがあって思うように線を描けないものです。手が滑らないとでもいいましょうか。漫画で描く線はほとんど曲線なので、手が上手く動かないと思うような線が引けません。そのために手の下にトイレットペーパーなどを入れて若干滑りやすくしておくのです。

ところが、手は次第に汗ばんできて、トイレットペーパーやティッシュペーパーが柔らかくなって破けてきます。
そうなると、手を洗うしかありません。破けたトイレットペーパーをそのまま使い続けると、ペンを持つ手を直に原稿用紙に乗せて漫画を描くことになり原稿用紙が汚れてしまいます。


別の理由
ところが、漫画家が頻繁に手を洗う理由はそれだけではありません。
実はトイレットペーパーなどを敷いて描いていても、次第に手の汗が敷いた紙に滲みてくるのです。
その手の汗が問題なのです。

滲みた汗がやがて原稿用紙にまで届きます。汗は脂っぽいので、汗が滲みた紙にペンで線を引くと滲んでしまいます。脂っぽくなった状態の紙に水性のインクや墨汁をのせると、ぼやけたような線となって汚れのように見えます。指の指紋などもはっきりと残ります。

つまり、綺麗な線を引くためにしょっちゅう手の脂を洗い流しているのです。
紙が汚れたと思ったら手を洗い、気分転換がしたかったら手を洗い、何度も何度も手を荒っています。漫画家が綺麗好きだからという理由ではありません。
すべての漫画家がそうではないでしょうが、私自身も1日10回くらいは手を洗います。手脂が落ちるように石鹸で綺麗に洗います。

どんな仕事でもそうですが、漫画家も調子のよい時とそうでない時があります。経験から、調子が良くて仕事がはかどっている時には手を洗う回数が少ないように思います。逆に調子が悪くてなかなか気分が乗らない時などは、必要以上に手洗いの回数が多くなります。気分転換も兼ねているということでしょうか。
まとめ
実際に漫画雑誌などで執筆しているプロの漫画家の知識は、そのまま有益な情報として役立つものばかりです。自分史や社史、広告マンガなどを作る際にも、きっと役に立つと思います。

手を洗うという習性はタブレットで描くようになった現在でも続いています。今では漫画制作のリズムのようです。
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参考ページ→
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