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穏やかな画風が主流だった戦前の漫画だが、時代は軍国主義色が強まり、次第に軍の広告的な役割を果たすことになる。 漫画家の本意ではないにしろ、少年漫画までもが軍に利用されてしまった。 漫画にとっては暗い時代だったといえるだろう。 ※この記事は、とんぼスタジオ代表高橋が20年前に漫画制作事務所を立ち上げたころに書いた記事です。ほぼそのままの内容で掲載してあります。 |
3冒険ダン吉 |
項目 |
1.のらくろ同様大人気 2.タンクタンクロー 3.リアルタイムで読んではいない |
●のらくろ同様大人気 当時、「のろくろ」と同じように、人気を博した漫画があった。 そのひとつが、島田啓三の「冒険ダン吉」で、「少年倶楽部」と姉妹誌だった「幼年倶楽部」に連載されていた。 ダン吉という少年が、南洋諸島のどこかの島に漂着して活躍する話である。 漂着した島は文明が遅れており、様々な知識を烽ツダン吉少年が、現地の王様になって野蛮な島に文明をもたらすという設定である。 現地の住民全員に背番号があり、野球のような発想かもしれないが、近年話題になっている国民総背番号制を想像させられる。 島田啓三がそこまで未来を予見したわけではないだろうが、人間を番号で識別する発想は、当時の帝国主義的な考え方に通じるものがある。 やはり、「のらくろ」同様、当時の世相を反映しているのが読み取れる。 項目に戻る |
●タンクタンクロー 「タンク・タンクロー」も面白かった。 坂本牙城が描いた漫画で、丸い鉄のボールにいくつかの穴があいていて、その穴からチョンマゲ頭が出たり、手足が出たりするのである。 ときにはヘリコプターや武器まで出てくるという、摩訶不思議な漫画だった。 あのドングリまなこが今でも思い出される。 項目に戻る |
●リアルタイムで読んではいない ちなみに、こうした漫画を私が子ども時代にリアルタイムで店頭で買って読んだわけではない。 後年、古書店で買い求めて読んだのである。 ただ、私が子どもの頃、こうした漫画はまだ市中にたくさん出回っていたことは事実で、多くの漫画はまちがいなく子ども時代に読んでいる。 項目に戻る |
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参考ページ→ 北斎漫画について 漫画の描き方講座 |
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