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穏やかな画風が主流だった戦前の漫画だが、時代は軍国主義色が強まり、次第に軍の広告的な役割を果たすことになる。 漫画家の本意ではないにしろ、少年漫画までもが軍に利用されてしまった。 漫画にとっては暗い時代だったといえるだろう。 戦後になると、手塚治虫の登場と彼に刺激を受けた漫画家たちが、新たに創刊された子ども漫画雑誌で活躍していくことになる。 ※この記事は、とんぼスタジオ代表高橋が20年前に漫画制作事務所を立ち上げたころに書いた記事です。 ほぼそのままの内容で掲載してあります。 |
6 子ども漫画10 |
項目 |
1.山根赤鬼・青鬼 2.山根一二三 3.板井れんたろう 4.ムロタニツネ象 |
●山根赤鬼・青鬼 山根赤鬼と青鬼は双子の兄弟であった。 青鬼が兄で赤鬼が弟である。 共に有名な漫画家だ。 山根赤鬼の「よたろうくん」は面白かった。 ちなみに、「よたろう」とは「愚か者」のことであり、落語では、無知なせがれを「よたろう」と呼んでいる。 「よたろうくん」は、まさにこのような主人公だった。 ちょっと古いギャグだったが懐かしい漫画である。 兄の青鬼は「めだかちゃん」などの漫画を描き、「名たんていカゲマン」などの挿し絵で有名である。 項目に戻る |
●山根一二三 「ごろっぺ」に出てくる、「ああ、ごろっぺよ」というセリフが懐かしい。 なぜか、いつも忘れられてしまうごろっぺだった。 山根一二三はダジャレ漫画が得意だった。 項目に戻る |
●板井れんたろう 「おらあグズラだど」は、怪獣グズラが主人公のギャグ漫画だった。 TV放映され、主題歌を作詞したのが、たしか元東京都知事の青島幸男だった。 歌っていたのはクレージーキャッツの谷啓だったと思う。 ビックラ島で生まれたグズラは、鉄が大好物で、口から火を吹く。 当時は、「ゴジラ」などの怪獣ブームもあって、大人気だったんだよ。 ただ、ネーミングは明らかに「ゴジラ」からとっていたよね。 あの頃は、怪獣といえば名前に「○○ラ」が付くのが当たり前だった。 たとえば「ガメラ」「モスラ」などもそうだった。 ゴジラの子どもに「ミニラ」というのもいたね。 項目に戻る |
●ムロタニツネ象 山根赤鬼・青鬼や山根一二三と同じころに活躍した漫画家にムロタニツネ象がいた。 ムロタニツネ象は「わんぱくター坊」を描いていた。 明るいギャグ漫画だった。 ところが、少年サンデーに「地獄くん」という怪奇漫画も載せていたのである。 ギャグ漫画を描きながらホラー漫画も描く漫画家は案外多い。 愛車が霊柩車でナンバーが「444」だった。 項目に戻る |
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参考ページ→ 北斎漫画について 漫画の描き方講座 |
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