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穏やかな画風が主流だった戦前の漫画だが、時代は軍国主義色が強まり、次第に軍の広告的な役割を果たすことになる。 漫画家の本意ではないにしろ、少年漫画までもが軍に利用されてしまった。 漫画にとっては暗い時代だったといえるだろう。 戦後になると、手塚治虫の登場と彼に刺激を受けた漫画家たちが、新たに創刊された子ども漫画雑誌で活躍していくことになる。 ※この記事は、とんぼスタジオ代表高橋が20年前に漫画制作事務所を立ち上げたころに書いた記事です。 ほぼそのままの内容で掲載してあります。 |
6 子ども漫画17 |
項目 |
1.小沢さとる 2.バロン吉本 3.久松文雄 4.松本零士 |
●小沢さとる 「サブマリン707」は海上自衛隊の潜水艦の活躍を描いた漫画だった。 それまで海をテーマに描いた漫画家は少なかったので、ものすごく新鮮な気持ちで読んだ記憶がある。 「サブマリン707」というのは、海上自衛隊の旧式潜水艦707号「うずしお」のことで、速水艦長は大戦中に伊号潜水艦で活躍した経験がある。 サブマリン707号は、太平洋で起こる怪事件を解決するために戦った。 たとえば、ムー大陸を支配したアメリカの潜水艦やU結社という世界征服を企む組織が相手だった。 「青の6号」も、同じように潜水艦物だった。 項目に戻る |
●バロン吉本 バロン吉本も潜水艦漫画を描いている。 「どん亀野郎」はリアルな描写が素晴らしかった。 海の描写もよかったなぁ。 しかし、バロン吉本といえば、なんといっても柔道を扱った「柔侠伝」である。 「柔侠伝」はシリーズ化され、「柔侠伝」「昭和柔侠伝」「現代柔侠伝」「日本柔侠伝」と続いた。 私の知り合いがバロン吉本のアシスタントをしていた。 項目に戻る |
●久松文雄 「スーパージェッター」はカッコよかった。 「流星号応答せよ!」 というセリフは懐かしい。 30世紀の未来からやってきたタイムパトローラー・ジェッターが、流星号の時間渡航装置が故障したために戻れなくなった、という設定だった。 久松文雄の絵はシンプルで奇麗だったが、どちらかというと手塚治虫に似ていたように思う。 「冒険ガボテン島」は南海の無人島で力強く生き抜く少年たちの活躍を描いた。 「十五少年漂流記」をモチーフにした漫画だった。 個人的には「スーパージェッター」より「冒険ガボテン島」の方が好きだった。 男の子って基本的に冒険が好きだよね。 項目に戻る |
●松本零士 「ララミー牧場」は、松本零士の作品でもっとも好きな漫画だった。 西部劇のシーンがものすごい迫力で展開されていた。 当時としてはマイナーだったかもしれないが、大好きだった。 漫画の中の白っぽい空間が印象に残っている。 もちろん、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」も大好きだった。 「宇宙戦艦ヤマト」は、波動砲という武器やワープという時間を跳ぶ装置が話題になった。 松本零士は、たくさんのSF漫画を描いている。 項目に戻る |
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参考ページ→ 北斎漫画について 漫画の描き方講座 |
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