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穏やかな画風が主流だった戦前の漫画だが、時代は軍国主義色が強まり、次第に軍の広告的な役割を果たすことになる。 漫画家の本意ではないにしろ、少年漫画までもが軍に利用されてしまった。 漫画にとっては暗い時代だったといえるだろう。 戦後になると、手塚治虫の登場と彼に刺激を受けた漫画家たちが、新たに創刊された子ども漫画雑誌で活躍していくことになる。 ※この記事は、とんぼスタジオ代表高橋が20年前に漫画制作事務所を立ち上げたころに書いた記事です。 ほぼそのままの内容で掲載してあります。 |
6 子ども漫画18 |
項目 |
1.望月三起也 2.本宮ひろし 3.さいとうたかを |
●望月三起也 少年キングで連載された「ワイルド7」はバイクアクションが凄かった。 「悪を討つためには悪をもって制す」 これがモットーに警察組織内に作られた無法者部隊が「ワイルド7」だった。 ということで、メンバー全員が札付きのワルである。 そのワルが7人いる。 だから「ワイルド7」である。 その7人は白バイ警官となり、法では裁けれないような悪党をやっつけるという筋立てだった。 また、「秘密探偵JA」も面白かったなぁ。 彼はアクション物が得意で、絵が上手いのには感心させられた。 望月三起也はサッカー好きでも知られている。 項目に戻る |
●本宮ひろし 週刊少年ジャンプに連載された「男一匹ガキ大将」は、ものすごく大きなスケールで「男」を描いていた。 絵はさほど上手くはなかったが、荒々しい線が逆に発展途上の「男」を際立たせていたように思う。 当時、急速に売り上げを伸ばした少年ジャンプだったが、「男一匹ガキ大将」の貢献大であったことは間違いない。 私が感心したのは、少年誌で「商売」について描いていたことだ。 内容的には青年誌だったと思う。 株などについて少年誌で展開するとはスゴイ。 項目に戻る |
●さいとうたかを 「無用ノ介」は浪人の賞金稼ぎを描いた劇画だった。 リアルな時代劇で、とくに刀の動きの描き方に特徴があった。 背景も上手いし、ものすごく臨場感のある漫画だった。 当時の少年マガジンの柱となった作品は、「巨人の星」「あしたのジョー」、そして「無用ノ介」だった。 すべてが面白い漫画だった。 無用ノ介は隻眼の賞金稼ぎだった。 賞金稼ぎといえば西部劇を想像するが、この漫画も話の組み立ては西部劇そっくりだった。 砂ぼこりが舞い上がり、村の外れから悪党たちがやってくる。 そんなシーンは、まるで西部劇を観ているようだった。 野良犬が登場して、後から賞金稼ぎの無用ノ介が登場するシーン。 こうした演出も西部劇と同じだ。 TVでは、無用ノ介を伊吹五郎が演じていた。 「サバイバル」は大地震で文明が崩れ去った中を、サトルという少年がどう生きていくかというサバイバル漫画だった。 項目に戻る |
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参考ページ→ 北斎漫画について 漫画の描き方講座 |
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