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漫画制作で使われる業界用語を知っておくと何かと便利です。


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漫画制作の用語「あ行」
漫画を制作し印刷するまで、業界で使われる専門用語の知識は必須です。

打ち合わせの段階から完成まで、専門用語は頻繁に使われます。

そうした用語を詳しく解説いたします。

ぜひお役立て下さい。
委託販売制度
項目
1.委託販売制度とは

2.在庫保持の解消

3.他のメリット

4.漫画本にも
●委託販売制度とは
通常、書籍を作るのは出版社の仕事です。

出版社は書籍を販売していません。販売は出版取次店に委託しているのです。

これを「委託販売制度」といいます。

書店で売れ残る書籍があります。

そうした売れ残りの書籍を、「委託販売制度」によって、一定期間内に書店は出版取次店を通して出版社に返品することができるという仕組みです。

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●在庫保持の解消
在庫は書店にとって大きな負担ですが、この制度によって書店側は在庫を抱える必要がありません。

おかげで書店は様々な書籍を仕入れることができます。

読者としても、様々なジャンルの書籍を手にする機会ができるということです。

書店にとっては売れ残りを返品できるというメリットがありますが、出版社にとっては売れ残りは赤字となってしまいます。

ようするに、出版社は売れる本を作る必要があるということです。

それは出版業界に限らずどの業種でも同じことです。

良い書籍を作ってたくさん売れることが大事です。

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●他のメリット
「委託販売制度」のメリットは他にもあります。

この制度がなければ、書店は売れる書籍だけしか置かなくなります。

そして、書店に置く書籍の種類やジャンルが限られてしまいます。

書店が売れ行きに左右されず、様々な書籍を扱ってくれるのもこの制度のお陰なのです。

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●漫画本にも
漫画の本も、売れる本ばかりではなく様々な本があります。

売れる雑誌もあればさほど売れない雑誌もあります。

しかし、書店には様々な漫画の単行や雑誌が置かれています。

おかげで、私たちは様々な漫画と接することができます。

さほど売れていなくても面白い漫画はたくさんあります。

そうした漫画の中には、これからの漫画界を背負っていくような作品が埋もれているかもしれません。

そうした漫画との出会いも「委託販売制度」のお陰なのです。

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参考ページ→
漫画と出版業界の昨今
著作権
自費出版
コミックマーケット
再販制度
委託販売制度
源泉徴収
直販
文庫本

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