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漫画制作で使われる業界用語を知っておくと何かと便利です。


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漫画制作の用語「あ行」
漫画を制作し印刷するには、業界で使われる専門用語を知っておくと便利です。

データのキャッチボールや情報伝達には、必ずといってよいほど専門用語が使われます。

そうした用語を詳しく解説いたしますのでぜひお役立て下さい。
エアブラシ
圧縮空気の圧力で彩色するスプレー器具を「エアブラシ」といいます。

霧状の色材を吹き付けるパターンのエアブラシで、漫画家やイラストレーターは絵を描きます。

色材を吹き付けた原稿用紙をよく見てみると、点描で描かれたようになっているのが分かります。

ノズルを操作することで、この点描を粗くしたり細かくすることができます。

漫画家の多くはグラデーションを描くのにこのエアブラシを使います。

スクリーントーン
でもグラデーションのバージョンがありますが、ドットの大きさが定まっていることと濃淡の方向が一定であるという不都合さがあります。

そこで、自由にグラデーションを点けたい方はエアブラシを使います。

ただし、エアブラシで描くと色材が霧散してしまい、必要外の紙面にも色が広がってしまいます。

そこで、着色すると困る箇所にはマスキングを施し、エアブラシ使用後にマスキングテープなりマスキングペーパーを撤去して綺麗なグラデーションを確保するようにします。

使用する色材は漫画家によって異なりますが、私の場合はポスターカラーを使っています。

ポスターカラーを水で薄めて使います。

その場合、薄める水の量に個人差が出るようで、薄めすぎてもいけないし逆に水の量が少ないとノズルが詰まる原因になってしまいます。

これは使うエアブラシの機種にもよるでしょうが、何度か練習して薄める水量を確認しておくことが大事です。

同様に、ノズルを調整してドットの粗さも確認しておくと良いでしょう。

パソコンで漫画を描く方にとってエアブラシの必要性はありません。

紙には紙の良さもあるのですが、パソコンソフトを利用するとグラデーションも自在に描くことができるようになってきました。

エアブラシの良さはグラデーションだけではなく、手では描きにくい広いスペースに着色することができるという利点もあります。

そうした利点もパソコンソフトを使えば代用できます。

これからの時代は個性の時代かもしれません。

そう考えれば、パソコンで描くのも良いし、紙に手描きで勝負するのも良いでしょう。

描くツールはたくさんあるわけですから、自分に合った描き方をして下さい。

ちなみに、エアブラシは漫画やイラストだけでなく、プラモデルやTシャツの着色などにも使われています。
参考ページ→
 着色
 ポスターカラー
 スクリーントーン
 ベタ
 漫画家の原稿料




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