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漫画を制作し印刷するまで、業界で使われる専門用語の知識は必須です。 打ち合わせの段階から完成まで、専門用語は頻繁に使われます。 そうした用語を詳しく解説いたします。 ぜひお役立て下さい。 |
絵巻物 |
項目 |
1.絵巻物とは 2.最古の絵巻物 3.鳥獣戯画 |
●絵巻物とは 紙や絹をつないで横長の画面を作り、そこに連続した絵を描いたものが「絵巻物」です。 古来からの日本の絵画形式のひとつです。 連続した物語や情景を表現し、説明的に文字が入っています。 紙や絹などを水平方向に繋いで長い面を作り、終端に巻き軸を付けて巻き収めるような作りになっています。 こうした装丁を「巻子装(かんすそう)」といいます。 項目に戻る ●最古の絵巻物 最古の絵巻物は奈良時代に制作された「絵因果経」です。 これは絵解き経典でした。 こうした絵巻物は室町時代までは盛んに制作されていました。 平安時代には「源氏物語」「枕草子」「伊勢物語」などが制作されました。 「源氏物語」を見ると、平安時代前期から中期にかけて、たくさんの絵物語が制作されたことがわかります。 ちなみに、平安時代の4大絵巻と称される「源氏物語絵巻」「伴大納言絵巻」「信貴山縁起」「鳥獣戯画」は、平安末期の作品です。 項目に戻る ●鳥獣戯画 鳥羽僧正の作といわれる「鳥獣戯画」は日本漫画の祖とされています。 ウサギやカエルを登場させた擬人化はとても表情豊かで、画力も高く絵巻物の構成も見事です。 日本漫画の出発が、1000年近く前であったことに大きな驚きを覚えます。 項目に戻る |
参考ページ→ 著作権 肉筆 鳥獣戯画 鳥羽僧正 絵巻物 |
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