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| 漫画を制作し印刷するまで、業界で使われる専門用語の知識は必須です。打ち合わせの段階から完成まで、専門用語は頻繁に使われます。そうした用語を詳しく解説いたします。 ぜひお役立て下さい。 |
| アラーの使者 |
| 項目 |
| 1.「アラーの使者」とは 2.「アラーの使者」のあらすじ 3.「アラーの使者」の世界観 4.この頃のヒーロー |
| ●「アラーの使者」とは 1960年7月7日から同年12月27日まで放映されたテレビドラマです。川内康範の原作で主演は千葉真一、監督は近藤竜太郎でした。川内広範は「月光仮面」や「七色仮面」などの原作でも知られています。 それまで放映されていた「新七色仮面」の後ワクということで、主演は引き続き千葉真一が起用されました。 漫画は九里一平が担当し、「冒険王」に連載されました。しかし、当時単行本化された記憶はありません。また、工藤市郎 の漫画でも出版されました。 項目に戻る ●「アラーの使者」のあらすじ かつて、中近東のどこかにカバヤン王国がありました。そのカバヤン王国の王族の子孫として現存するのが、ココナツ殿下と妹のマミイでした。2人は、隠されたカバヤン王国の財宝を探し求めていたのです。 4枚の地図には、財宝のありかが記されてあった。ところが、彼らと同じよ、に、カバヤン王国の財宝を嗅ぎつけ、財宝を狙う悪党がいたのです。それが紅蜥蜴団でした。 王子たちは紅蜥蜴団に襲われ、危機に瀕していました。その時、現れたのが白いターバンに白覆面の男でした。そして、彼こそ、正義の戦士「アラーの使者」だったのです。その正体は、日本人青年鳴海五郎でした。鳴海五郎は私立探偵でした。 その後、何度も紅蜥蜴団の襲撃を受けるココナツ殿下とマミイでしたが、アラーの使者のおかげで危機を脱することができました。 アラーの使者には決まり文句がありました。 「このアラーの使者は、正しい人を守るためには、世界中のどこにでも現われるのだ!」 項目に戻る ●「アラーの使者」の世界観 川内康範原作の「月光仮面」は日本の平和を守るために戦っていました。「七色仮面」も同様でした。 たとえば、「月光仮面」は戦後復興期の日本を悪の手から守るために、どくろ仮面らと戦っていました。「七色仮面」も、完結編のサブタイトル「日本はねらわれている」でもわかるように、日本が外資に狙われているのを七色仮面が守ってくれました。つまり、月光仮面と七色仮面の守るべき対象は「日本」だったのです。 それに対して、「アラーの使者」が守る対象は、「日本」だけでなく「世界全体」でした。アラーの使者は、世界の平和を守るために戦っていたのです。それは、アラーの使者がいつも言っている言葉でわかります。 「このアラーの使者は、正しい人を守るためには、世界中のどこにでも現われるのだ!」 まさに、世界中が彼に守られていたのです。ところが、世界はものすごく広いのです。日本一国だけでも、月光仮面や七色仮面は四苦八苦していたのに、アラーの使者は世界中を守らなければなりませんでした。しかも、たったひとりで、です。 項目に戻る ●この頃のヒーロー このころのヒーローは、ほとんどが単体でした。だから、それぞれが神出鬼没で、獅子奮迅の働きをしないと、日本の平和は守れなかったのです。たとえば、「ゴレンジャー」のように5人でチームを組んでいれば、それぞれが5大陸を分担して守ることもできたでしょう。しかし、アラーの使者は、ひとりですべてを管轄していました。 テレビで放映されていた当時は、現在のような携帯電話もパソコンもありませんでした。世界のどこでどんな難事件が起きて、どれほど大勢の人が苦しんでいるのか、鳴海五郎はどうやって知ったのでしょうか。しかも、彼は日本の私立探偵です。ヒーローの正体が探偵というのは、よくあるパターンです。その、一探偵が、日本にいながらにして世界某所の状況をすべて把握するのは、神様と言わなければなりません。 神様! そう、アラーの使者は、神様なのです。 「アラー」というのは、「あら、ビックリ!」の「アラー」ではありません。「アラー」は、イスラム教の神なのです。 イスラム教徒は世界中でもっとも多いといわれています。そういう意味では、「アラー」は、メジャーな名前であり、世界を守るヒーローに相応しい名前だったかもしれません。ただし、放映する番組の対象が子どもでしたから、宗教色を出してよいかどうかは難しかったでしょうね。 つまり、アラーの神の使者であれば、携帯電話やパソコンを使わなくても、世界の状況は瞬時にしてわかってしまうのです。では、原作者の川内康範は、なぜイスラムの名前を使ったのでしょうか。 あくまでも推測ですが、過去にイスラム国家が日本を尊敬し、日本もイスラム教を支援したことがあったために、「アラー」を付けたのではないかと思います。 たとえば、19世紀初頭、ロシアが南下政策をとった時代がありました。ロシアは支配地域を広げるために、中国やイスラム教徒の多い中央アジアやトルコで、激しい戦闘が繰り広げられました。 ところが、ロシアが中国を支配下に治めようとしたとき、ロシアと日本の間で戦争が起きてしまったのです。それが日露戦争です。そして、日本が勝利し、イスラム国家がロシアに勝利した日本を尊敬するようになったのです。 項目に戻る |
| 参考ページ→ ヒーロー のらくろ 冒険ダン吉 タンクタンクロー 少年倶楽部 少年ケニヤ 月光仮面 黄金バット 紙芝居 七色仮面 漫画集団 貸本漫画 アラーの使者 劇画 劇画工房 ぼくら 冒険王 鉄腕アトム 鉄人28号 日の丸 |
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