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漫画制作で使われる業界用語を知っておくと何かと便利です。


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漫画制作の用語「あ行」
漫画を制作し印刷するまで、業界で使われる専門用語の知識は必須です。

打ち合わせの段階から完成まで、専門用語は頻繁に使われます。

そうした用語を詳しく解説いたします。

ぜひお役立て下さい。
奥付
項目
1.奥付とは

2.決まった形式はない

3.奥付の歴史

4.岩波書店の奥付
●奥付とは
書籍の本文が終わった後や巻末に、著者の情報や書籍に関する事項が記述されています。

これを「奥付」といいます。

日本の書籍には「奥付」を付けるのが一般的ですが、洋書にはこの習慣はありません。

洋書の場合は、トビラに標題や著者名、出版社名などを記してあります。

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●決まった形式はない
「奥付」に決まった形式はなく、多くの書籍には「出版年月日」「著者名」「出版社名と住所」「印刷会社名と住所」なとの他、著者に関する情報や書籍に関するメッセージなどを記してあります。

とくに、本著書が初版なのか増刷なのかが分かるようになっています。

たとえば、「2025年10月10日第1刷発行」とか「2026年2月1日第2刷発行」などと記されます。

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●奥付の歴史
「奥付」の歴史は古く、江戸時代に遡ります。

1722(享保7)年1の大岡忠相による「新作書籍出板之儀に付触書」に由来しています。

当時、海賊版の書籍が横行していたのを、大岡忠相が版元書店の出版権を明確にしたのです。

ただし、版木を刷って製本したいたのですが、「版」と「刷り」が明確ではなく、さらに版木を売買していたようなので版元が不確かな状態でした。

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●岩波書店の奥付
やがて明治時代になると、出版法によって書籍の発行者名と住所、出版の年月日、印刷所の名称と住所などの記載が義務付けられました。

ほぼ現在のような形で岩波書店が「奥付」を記載するようになりました。

しかし、一般書籍に関して、現在は「奥付」の記載義務はありません。

慣習として記載が続いているようです。

ただし、文部科学省の検定を受けた教科用図書には記載義務があります。

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参考ページ→
プロット
モノローグ
あらすじ
リード
脚注
イントロダクション
時系列
奥付

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は行 ま行 や行 ら行 わ行
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