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漫画制作の知識―漫画とアニメについて―

漫画とアニメについて
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雑誌で活躍している漫画家には様々な経験と知識があります。実際に漫画を描いている方や編集者やデザイナーのために、漫画家が役に立つ情報を教えます。
ご参考になれば幸いです。
目次
1.漫画とは
2.アニメーションとの違い
 2-1.アニメの原理
3.漫画とアニメの未来
4.市販ソフトや3Dについて
 4-1.アニメが生き残るには
プロの漫画家の知識と経験がご紹介いたします。
漫画は費用対効果の高いツールなので、小冊子や広告などの制作にきっとお役に立つと思います。ぜひご活用下さい。

漫画とは
日本の漫画の歴史は古く、一説には鳥羽僧正の「鳥獣戯画」ではないかとも言われています。「鳥獣戯画」はカエルやウサギなどが面白可笑しく、かつ表情豊かに描かれています。連続した物語があるのが特徴です。

その後、江戸時代の葛飾北斎が「北斎漫画」なるものを描き、明治大正昭和と続き現在の漫画が出来上がったという歴史があります。現代漫画はコマで区切られて「ふきだし」と呼ばれる科白があります。さらにギ音などを描いて音を表現することで、臨場感を醸し出しています。

これに対して「アニメーション」は、似てはいるが異なる点が多くあります。


アニメーションとの違い
漫画から発生したアニメーションは絵柄がよく似ています。ウォルト・ディズニーがアニメを作ったのが出発だと思いますが、漫画と大きく異なる点がいくつかあります。

まず、アニメには「連続した動き」があるということです。これが決定的に違う点です。
漫画は連続した動きというより場面の展開でストーリーを読ませます。その中に動きを表現しています。
しかし、アニメは登場人物が動くのです。

■アニメの原理
アニメの原理は単純です。連続した絵を1秒間に8〜12枚ほど速写することで人物がスムーズに動いているように見せているのです。また、アニメには音声があります。
つまり、連続した漫画のような絵に「動き」と「音」を加えたのがアニメなのです。みなさん、よくご存じだと思いますが、漫画とアニメを比較するためにあえて説明させていただきました。

漫画の「ふきだし」や「ギ音」が、アニメでは耳から入ってきます。
漫画は「目」で楽しむものですが、アニメは「目」と「耳」で楽しむものです。


漫画とアニメの未来
漫画は古く長い歴史があり、表現法などが時代に即応し変化しながら未来へと続いていくと思われます。デジタル化が進み社会生活の形態が変化し、人間の参加が今ほど必要のない時代へと移行していくかもしれません。
しかし、デジタルは人間の感情を支配することはできません。つまり、AIは漫画やアニメで人間の感情を表現することはできないと考えます。
たとえAIの進歩で漫画を描くことができたとしても、感情表現ができなければ読者を感動させる物語は描けないのです。

感情は人間だけの特権です。漫画においてはこの「感情」を描くことはとても大事で、漫画の生命線であるとも言えます。作品に感情の起伏があるからストーリーがあり、コマが変化して読者を感動させます。
つまり、人間でなければ描けないのが「漫画」なのです。
したがって、制作はパソコンのソフトに頼っても、アナログな漫画が絶えることはないと確信します。

市販ソフトや3Dについて
漫画制作のソフトなどが市販されてはいますが、感情を描けなければ、形だけの漫画に意味はありません。
ではアニメはどうかというと漫画とは異なる未来が予想されます。
たとえば、漫画的なアニメから3Dアニメが発生し、それがよいと思う制作者たちがどんどん立体的なアニメを作り出しています。

ディズニーもそうです。立体的にするということは、よりリアルに近づけるということです。
しかし、リアル化が進めば最終形は限りなくリアルなものであり、それは実写に類似したアニメということになります。そうなると、アニメーション化の意味が薄れてしまいます。

■アニメが生き残るには
リアルを求め続けるならアニメには未来はありません。
アニメが生き残るのは、2次元的な現在のアニメに立ち返ることです。漫画もそうですが、原点を見直して継承していくことこそ大事だと考えます。
まとめ
実際に漫画雑誌などで執筆しているプロの漫画家の知識は、そのまま有益な情報として役立つものばかりです。自分史や社史、広告マンガなどを作る際にも、きっと役に立つと思います。

漫画もアニメも、原点を忘れずに進むことで未来が拓けると考えます。
参考ページ→
 「漫画」とは

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